お知らせ
(1.7.19)山梨県内大学と山梨経済同友会の『産学連携協定』(つばさを広げる会)を締結しました
山梨大学(島田眞路学長)、山梨県立大学(清水一彦学長)、都留文科大学(福田誠治学長)、山梨学院大学(古屋光司学長)及び山梨英和大学(菊野一雄学長)と山梨経済同友会(入倉要代表幹事)は、時代を切り拓くアクティブな人材育成のため、連携して下記の事業(つばさを広げる会~イノベーションを起こす若い力の創造)に取り組むことになりました。
これに伴い、次のとおり調印式を行いました。
記
開催日時 令和1年7月19日(金)17:00~17:30
会 場 古名屋ホテル 2階ルンブラン
(甲府市中央1-7-15 電話 055-235-1122)
事 業 名 『つばさを広げる会』~イノベーションを起こす若い力の創造~
○調印式次第
(1)団体代表者あいさつ
(2)調印式、記念撮影
(3)質疑応答
○連携概要
山梨経済同友会が最先端で活躍する一流の企業経営者やクリエイターを講師として招聘し、大学側はその事業(勉強会)に学生の参加を促進する。また、地域人材の育成及び産業振興に資する人材の育成に関し連携協力を行う。
団体代表者あいさつ
■島田眞路 山梨大学学長あいさつ(要旨)
この度、5大学と山梨経済同友会とが連携協定を結ぶ運びとなりました。
この事業は「未来へ走れ!イノベーションを起こす若い力の創造」を掲げております。山梨経済同友会では昨今の若者たちは元気がなく大学生も例外ではない、山梨の発展のため、日本のためにも何かをしなくてはいけないと思っておられるし、また、我々もその危機感を共有して何かをやりたいと思っております。
山梨経済同友会と大学との連携により一流経営者をお呼びして、講話を学生に直接語り掛けることによって、講師の考え方や歩かれてきた道を学生自ら学び取って欲しいと思います。今般同友会より学ぶ機会を作っていただいた訳ですから我々大学側も一緒になって進めていきたいと考えています。
最近の連携をみますと、山梨県、山梨大学、山梨県立大学の3者で5月23日に結んだ連携協定(別法人設立)は学生の教育・人材の育成を目的としていますし、また、県内11大学+1と県内機関との連携協働事業(COC+)は実践的教育を通じて学卒者の地元定着促進を目的とした事業を行っています。今回、山梨経済同友会の心強いご意志をいただき、この事業(つばさを広げる会)を始めるにあたって、5大学が力を合わせ「イノベーションを起こす若い力の創造」に尽力をしてまいります。
■入倉要 山梨経済同友会代表幹事あいさつ(要旨)
産学連携協定にご同意いただき、本日お集まり頂きました各大学の代表者様にお礼申し上げます。また、十分な準備期間がとれずお詫び申し上げます。
スタートする勉強会には我々経済団体としての強い熱量と思いがあります。AIやIOT・技術革新が日々進むなかで、過去の延長線上にない変革の時代になって来ています。並行して山梨の人口減少が全国平均以上に進んでいることから、産業界・経済界は将来に対する深い危機感を募らせています。我々の未来への責任を考えたとき、地域にイノベーションを起こす若い力の創造と活性化が急務であると考えます。
県内の学生さんが、身近なところで、成功している一流のベンチャー企業経営者などのお話を直接聞く機会はなかなか難しい。東京、筑波などでは先輩が近くにいるからこそ循環が生まれ後に続いています。つばさを広げる会(勉強会)では、山梨で学んでいる学生さんに、最先端で活躍する講師を招きますので、刺激を受け、未来感および高い志を身に着けるきっかけとして頂きたい。人との出会いから何かが起きることを期待したいと思います。
このようなご提案を5大学に申し上げたところ、快く引き受けていただき今日に至りました。大学に於かれましては意欲ある学生さんを送っていただき、一流の人材が輩出できれば山梨も元気に明るくなることと思いますので、連携してご協力をお願いします。
■清水一彦 山梨県立大学学長 寄稿コメント(代読)
このたびの山梨県内の大学生を対象とした勉強会「つばさを広げる会」の立ち上げを、大学としても山梨県人としてもたいへん喜んでいるところです。
将来の一流の人材に成長するには10,000時間の学習が必要とも言われています。大学の授業だけでは5,500時間で足りません。各大学で取り組んでいるインターンシップをはじめ、産業界や社会との連携による体験学習が必要になってきます。その意味で、今回の山梨経済同友会との連携による勉強会の機会は、一流の人材養成に大きく貢献するものと考えています。
あちこちで使われているSocity5.0も人口減退期に叫ばれる言葉であり、新たな文明システムへの転換が目指されています。今日の連携協定によって、本県で学ぶ多くの大学生が一流の人間になり、新たな文明社会を築いていってくれることを切に期待しています。
質疑応答
【質問】
5大学連携は、それ以外にも今後広がっていくのか、あるとすればどういった形が考えられるか。
【答え】
連携協定書は、幅を持たせた内容になっています。COC+は11大学あり、先ずは5大学と始めますが、さらに可能であれば広がっていくものと思います。
【質問】
山梨の課題として、逆Uターン現象があると思いますが、そのような学生を山梨に留めるというような理解でよろしいでしょうか?
【答え】
もちろん、山梨の大学に県外からもどんどん学びに来てもらいたいし、またその学生が県内への就職や活躍、成功につながる例も期待している。何れにせよ、県内で学ぶ大学生が、(学部に関わらず)実業に関する理解を深め、その先に世界でも活躍できる一流の人材になってもらいたいと思っているが、必ずしも就職先などは県内限定に求めるものではなく、条件の揃った土地で夫々の活躍を願っている。山梨から世界で通用する人材輩出へのきっかけづくりがこの会の主たる動機である。
しかしながら、筑波では若い起業家が育って裾野を広げてきている。いずれ首都圏山梨も産官学が連携してそのようなイノベーションを起こす土壌や環境を整え、県内産業(グローバル化)への関わりも盛り上げていきたい。時勢を捉えたベンチャーには新たな市場分野の開拓や、雇用の創出、新たなビジネスモデルの創出への期待感がある。起業はハードルが高いので連携や支援が大切であるが、山梨に在住して就職先の産業に携わってイノベーションを起こす、あるいは起業しようとの流れが山梨に出来て来ることが先々の願いでもある。
【質問】
(つくば出身活躍中の)落合さんをはじめ、資料として挙がっている講師は確定でしょうか?
【答え】
交渉中です。すでに山梨で講演頂いている著名の方々や、同友会メンバーと関わり合いのある方々を中心に、徐々にお願いしていきます。
■連携開催「つばさを広げる会」の具体的内容
日程等 初回は令和元年10月、年間4回の勉強会を行う(後日発表)
場所 山梨県立図書館(予定)
対象 山梨県内で学ぶ大学生(参加無料)
これからの変革の時代に、柔軟性と情報力を発揮し、新しいことに挑戦する「チャレンジスピリッツ」と、ものごとをやり抜く「たくましい人間力」を兼ね備えた若い人材を育てるために、時代の最先端で活躍する一流の経営者やクリエーター等の生の声を聞く機会を提供し、次代を担う若手育成につなげることを目的にしています。
「一流の成功者の話を聞いてみたい」そんな意欲をお持ちの方の参加エントリーをお待ちしています。
※第1回目 1.11.7(木) シミックHD代表取締役CEO 中村和男氏
※第2回目 2.2.21(金)UUUM㈱取締役 中尾充宏氏
を講師にお迎えします。
<photo>
(事務局)