経済人のコラム 時局寸評
「ITゴルフ」の楽しみ
ゴルフ場も、人件費の軽減とプレイヤーの高齢化に対処するため、ゴルフカートの導入が進んでいます。
技術立国日本で、こんなカートがあればいいなあーと思っていたゴルフカートが、ハワイオハウ島 KO’Ohrina Golf コースで導入されていたのです。
ゴルフカートに、ノートパソコンぐらいのデイスプレーと簡単なボードが付いていました。
グリーンに立つと、このコースの攻め方が表示されます(例えばこのコースは、第一打は右方向に打つと、第二打が打ちやすい)。
デイスプレーには前プレーしているカートの位置が表示されていて、一定の線の外にカートが出たら、本人が打って良いと判ります。
ボールを打ってカートに乗り(2人用)、ボールの近くでカートを止めると、今打ったボールの飛んだ距離とグリーンまでの距離が、デイスプレーに表示されます。
スコアーをボードに打ち込みますと、自分と相手のスコアーもすぐ表示されます。
食事時間が近づくと、レストランのメニュ-が表示されて、レストランの注文を取ります。
機械相手では、キャデイ-さんのように「ナイスショット」と誉めてもらえなくて、面白くないと思う人がいますが、なんとこの機械、バーデイ-をとったら拍手をしてくれました。ミスショットをすると「残念です。ヘッドアップです」とは言いませんでしたが…。
マスター室は、全カートの集中コントロール室になっていて、あまり遅いカートは黄色で表示されていて、ウオッチしているそうです。
電子立国日本はどうしてこんな機械が作れないのでしょうか?
日本は長い間、遊びは悪辛苦は善 というモラルに浸っていて、技術はあってもこうしたものは作れない社会かも知れません。