経済人のコラム 時局寸評
経済活性化を県民と構想
-昨年の県内経済を振り返ると。
「国内経済同様、エコカー補助金制度などの経済対策効果、新興国を中心とする海外需要の拡大、中小企業金融円滑化法を通じた企業支援などにより、持ち直しの動きが続きました。ただし、年半ばからは円高が進み、政策の終了などもあり、県内事業所の大半を占める中小企業にとっては、回復感も半ばといったところだと思われます」
-同友会の基本姿勢は。
「経営者が個人のステータスによる自由な立場での提言活動や実際の活動を通じて、地域経済の活性化を目指しています。活動を広げるため会員を募集していますので、興味のある方はぜひお問い合わせください」
-今年の抱負を。
「昨年11月に初めて開催した『風林火山歴史ウオーク』には2千人の参加があり、多くのボランティアにもご協力いただきました。県外観光客も積極的に誘致し、継続事業とし山梨の活性化につなげていきたいと考えています。また、リニア中央新幹線など国家的なプロジェクトを見据え、地方分権の受け皿として地域のグランドデザインを考えるドリーム・カム・トゥルー・プロジェクトで提言書をとりまとめましたので、実現に向けて取り組んでまいります。『やまなしの水』を伝える絵本の出版や、『どうする山梨』をテーマに、インターネットを通じて県民の皆さんと将来や課題を考える仕組みの構築・運営も行っていきたいと考えています」