設立趣意
21世紀を目前にした今、日本は大きな転換点にさしかかっています。バブルの崩壊からなかなか立ち直れない、日本経済を直視したとき、思い切った行財政改革と規制緩和といった構造的な改革なくして21世紀の日本に未来はないとの認識が広まり、思い切った改革への胎動が始まりました。その動きは、まさに緒についたばかりでありますが、大きな潮になろうとして います。
ひるがえって、わが山梨を見たとき、リニア中央エクスプレスの実験が開始され、首都圏との時間距離が短縮される道筋がつき、また中央コリドー構想により情報面でも首都圏との間に高速道路(情報スーパーハイウェー=光通信網)が開通しようとしています。
こうした環境変化を山梨県経済の発展に、どのように結び付けるのか、県民にとって、どうすれば住みやすいまちになり、内外の来県客が何度も足を運んでくれる魅力あるまちになるのかといった点を県民全体でオープンに、かつ十分論議し、はっきりとした方向性を打ち出すべき時に来ています。誰かにやってもらうのを待つのではなく、県民一人ひとりが自らの問題としてとらえ、主体的に考え、議論し、行動することが今こそ求められているのではないで しょうか。
我々は、時代の流れを的確にとらえ、その中でわが山梨の進むべき道をしっかりと見定め、打つべき手を着実に打ち、この山梨を後生にきちんと引き継ぐ貢任を負っています。
我々は、ここに山梨経済同友会を設立し、民間の英知を結集して、個別利害を超え、山梨県経済全体の発展を考え、政策提言することを目指すものであります。こうした趣旨に賛同される方は、ぜひ山梨経済同友会に結集され、ともに考え、議論し、行動しようではありませんか。