経済人のコラム 時局寸評
苦難を乗り越えて
立春が過ぎ、甲府盆地も日増しに明るい日差しを浴びているが、ニュースは暗く、嫌なものばかりが駆け巡っている。
不景気、リストラの文字が連日、躍る。口を突いて出る言葉、話題も同様だ。
暗いを通り越して腹が立つのが、工事発注をめぐる中巨摩3町の贈収賄事件。現職3町長と前町長が逮捕され、現職は辞職した。あってはならないことが懲りずに繰り返されている。
間もなくそれぞれの町で出直し町長選が行われる。苦難を乗り越え、有権者の一票で明るい町政の実現を願う。
今年は選挙の年。一票で、苦しい時代を打破し、21世紀に向け、明るい兆しをつかみたい。
わが身を置くマスコミ業界を見ても、放送は本格的なデジタル時代へ突入、新聞は規制緩和の波に洗われている。かつて経験したことがない大変革期に直面している。現実を直視し、苦悩の中から新たな指針を見いだしていかなければならない。
暗い、苦しい時代を糧として、新たな時代を切り開いていきたい。