経済人のコラム 時局寸評
地域活性化へ県民と協働
-昨年の県内経済を振り返ると。
「国内同様、リーマンショックの影響から、機械関連を中心に年初は急速な景気悪化がみられましたが、春先以降は在庫調整の進展や国、県の経済対策の効果から持ち直しへと向かいました。ただし、県内の製造業は中小企業が大半を占めており、国内の景気情勢と比べると回復ペースは鈍く、持ち直しの動きは緩慢なものにとどまっています」
-同友会の基本姿勢は。
「経営者が個人のステータスによる自由な立場での提言活動や実際の活動を通じて、地域経済の活性化を目指しています。活動を広げるため、会員増強には力を入れていますので、ご興味のある方はぜひお問い合わせください」
-今年の抱負を。
「おととしからテレビ番組『徹底討論 どうする!山梨』を通じて取り組んできた地域活性化活動として昨夏、シンポジウム『どうなるこれからの山梨』を開きました。今年はこの取り組みをさらに進化させ、『県民の皆さんとの協働』という新たなステージを目指します。
具体案としてはインターネットを通じて県民と意見交換し、山梨の将来や課題を考える仕組みを構築しようと考えています。JR甲府駅北口のペデストリアンデッキに設置する水晶モニュメントに関する募金活動や山梨の宝である『水』のブランド化に向けた事業の推進、他県の同友会との交流なども積極的に推進していきます」